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「英語のエレメンタル」講義レポート 第28回



Hi there!👋🐺です。小学英語基礎コース「英語のエレメンタル」の講義レポート第28回をお届けします。 いよいよ今回が最後の文法です。ラストを飾るテーマは「不定詞」

不定詞というのは、いわゆる"to+動詞の原形"と呼ばれるアレです。本講では不定詞という名前そのものは出さないものの、その理論的部分はしっかり織り込んであります。 この不定詞、"to+動詞の原形+α"のカタマリが文章中の様々なポジションに入り込み、時と場合によってその役割を様々変化させるという性質上、ちゃんと理解して使いこなそうとするにはかなり難易度の高い内容です。 これの導入にあたっては、 ・英語の語順のルール ・主語、動詞、目的語といった文の要素が見えるか ・各品詞の役割(特に名詞・形容詞・副詞) ・be動詞のルール などの最初期の基礎文法を土台に、これまで学習してきた実践的な英作文スキルが幹となって支えることになります。 本来ならば中2の中盤で初登場するはずの文法ですが、その難解さから高校生でさえその理論を理解して正しく運用している生徒はそう多くないと思われます。

では、なぜそのような文法を小学英語で導入したのか? それは・・・ 「教科書で出てくるから」 です。しかもえらく中途半端で誤解を招く形で。 現在の小学英語の教科書では、不定詞についてはおおむね以下のように習います。 (1) 自分がしたいことを言うとき、"I want to~"といいます。 (2) 将来なりたい職業を言うとき、"I want to be~"といいます。 以上です。 これのどこがマズいかというと、最初の導入からwantとtoをセットにして"want to!","want to!"と習うため、"to"が必要ない文章のときにもつい癖で"to"を入れてしまうようになるのです。 たとえば、 I want money.(私はお金が欲しい) と言うべきところを、 I want to money. と言ってしまいます。 本当は"want to"がセットではなく、wantの後ろの"to+動詞の原形"をセットにして考えるべきなのですが。 しかしそれがなぜ間違いであるのかは、その子に説明をすることも、仮に説明したとしても理解することができません。なぜなら文法的な説明の受け皿がないからです。


こうした理由の分からない間違いは毎日の英語学習のそこかしこに転がっていていて、本来ならそこに文法的な解説を入れながら軌道修正をしていくのが王道なのですが、 文法軽視のコミュニケーション偏重が過ぎた子にはその軌道修正も難しく、成長は早い段階で頭打ちを迎えます。「習うより慣れろ、下手な鉄砲数打ちゃ当たる」の戦法も、そのうち弾切れで行き詰まってしまいます。 そういうわけで、教科書で出てくるセットフレーズを真に受けると逆に変な英語の癖がついてしまう恐れがあるため、少々高度な理論ではありますが、「やるならきちんとやれ!」のスパルタ精神で、この文法を本講最後の学習事項として導入することにした次第です。 難しいことは百も承知!キツくないわけがない! しかしここで学んだ内容は、必ず中学の英語学習で大きなアドバンテージとなって活きてくるはずです。見ていてください。


寺子屋リンクスでは、小5と小6を対象にした英語講座を毎週1回行っています。目標は「中1の最初から教科書をスラスラ読み書きできる状態でスタートできること」、そして「英語を得意教科にすること」! 第二期の開講時期を変更しました。第二期は令和5年の夏を予定しています。Join us and enjoy learning English!👍 ここまでお読みいただき、ありがとうございました👋🐺


◆「英語のエレメンタル」についての記事はこちら!


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