「英語のエレメンタル」講義レポート 第6回

Hi, there❗👋🐺

小学英語基礎コース「英語のエレメンタル」の講義レポート第6回をお届けします。


[前回(第5回)のレポートはこちら]


英語を学ぶ前の土台固めである「地の章」も、いよいよ今回が最後の学習内容です。

再び英語から離れ、日本語の学習で本章を締めくくります。


今回の講義のテーマは・・・


「第8講 日本語と英語のしくみのちがい」

 

もし「日本語と英語の一番の違いは?」と聞かれたら、あなたならどう答えますか?

この問いに対して、私なら迷わず「語順」と答えます。


日本語は、いわゆる「てにをは」と呼ばれる助詞が発達した言語です。この助詞があるおかげで、私たちは語順が多少入れ替わっても、文章全体の内容をなんとなく把握できます。


・私は 昨日 コストコで 買い物を 楽しんだ。

・昨日 コストコで 私は 買い物を 楽しんだ。

・昨日 私は 楽しんだ。 コストコで 買い物を。


ね?どの文も語順は違っても、同じことを言っていると分かるでしょう。ちなみに、上の例文の助詞をまったく別のものに入れ替えてみるとどうなるでしょうか。


・私 昨日 コストコ 買い物 楽しんだ。

・昨日 コストコ 私 買い物 楽しんだ。

・昨日 私 楽しんだ。 コストコ 買い物


ありゃりゃ。何言ってんのかさっぱり分からなくなりました。助詞が文の意味を決める上で重要な役割を果たしていることがよく分かりましたね。そして助詞さえ間違わなければ、語順の前後は文章全体の意味には大きく影響しないということも。


一方、英語には助詞がありません。語順が命です。変な順序で単語を並べると途端におかしな聞こえ方になり、先ほどの助詞が狂った文のように「この人何言ってんだ」状態になってしまいます。だから英語の習い始めは、まず英語の語順の決まりを知った上で、その約束通りに丁寧に言葉を並べていく練習からスタートするべきだというのが私の考えです。


では、英語の語順を整えるために身につけるべきはじめの素養とは何なのでしょうか。


それは英語そのものではなく、「主語」「述語」「修飾語」といった文の要素を正しく識別できる日本語の文法力です。今回の第8講の内容はまさにそれでした。


▲ 日本語を文章の構成部品である文節に区切り、主語・述語・修飾語を正しく識別する練習です。英語表現では、おおむねこの文節単位で語順を操作します。


文法意識が浅い子は、「昨日はバスケットボールをしました」という文章の主語を、よく「昨日」と答えます。意味をよく考えず、とにかく「は」が付いていれば主語だと決めつけてしまっているのですが、これでは「バスケットボールをしたのは『昨日』君だ」と言っているのと同じです。


この場合の主語は、日本語に明示されていない「私」です。日本語と違って英語は主語をはっきりと示する言語なので、英語表現の際は文の述語に対応した主語を適切に補わなければなりません。


▲ 日本語の語順を、英語の語順のルールにしたがって並べかえる練習です。前置詞や冠詞などの細かな単語を間違えても、語順さえ正しければ、あとは英単語を覚えて並べていくだけで、基本的な英文は完成します。


母語の運用能力は、扱う英語が高度になればなるほど重要度が増してきます。主語・述語の大切さは言うまでもありませんが、将来的にもっと大切になってくるのは、修飾・被修飾の係り受けを正しく識別できるかどうかです。


なるほど初級英会話や中1から中2の前半までに習うような英文であれば、日本語に置き換えても小学校低学年から中学年程度のやさしい表現ばかりなので、たいして母語の素養は重要に感じられないでしょう。しかし中2で学習する不定詞(to+動詞の原形)や中3の関係代名詞が登場するようになると、日本語ベースで修飾・被修飾の係り受けを整理できない子は、読解・表現ともにかなり苦しむことになります。


「卒業後に地元に戻ったとき、私が大好きだったその犬はすでに15歳を超えていた」

=When I returned to my hometown after my graduation, the dog which I loved was already over fifteen years old.


などのように修飾語が入り組んだ長い文を手際よく読んだり組み立てたりしていくためには、「なんとなくフワッと英語を断片的に思い出せる」スキルだけでは通用しません。きわめて論理的に、文法的な観点にもとづいて、サクサクと意味の要素に切り分けながら英文を解体していく力が必要です。


母語の文法力、母語の語彙力、母語の構成力。鍛え上げられた母語の力こそが、英語の力をさらに一段上に押し上げていくブースターになるのです。


「英語力と日本語力は表裏一体である」


私が英語を指導する際の信条のひとつです。これを読んでいるあなたも、ぜひこれを心の片隅に留めていただければ幸いです。


さて、今回のレポートはここまで。ここまでお読みいただき、ありがとうございました👋🐺


寺子屋リンクス 松村


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