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作文能力は"センス"か否か

ずばり、「否」です。



寺子屋では受験生の過去問演習に際して、国語の200字作文の添削も行っています。


この作文・・・定期テストや各種模試で毎回出題されるので、作文を「書く」機会は頻繁にあるのですが、もれなく全ての生徒が書くだけ書いてそれっきりです。赤ペンを入れられて返却後、それを書き直してブラッシュアップした経験が一度でもある生徒を、私は残念ながら


誰一人!


お目に掛かったことがありません。Oh...😱 しかし、そもそも作文の添削と修正を繰り返すという概念がないのだから仕方ないです。


基本的に学校で書く作文は一方通行で、書いて提出するまでがゴールです。その後自分の文章のどこが悪くて何をどう改善すればよいのか、アドバイスをもらえる機会も滅多にないでしょう。これでは表現力が向上しないのは当然ですね。実際、高校進学を目前に控えた中学生なのに、文作能力は小学4年生レベルで止まってしまっている生徒なんて、そこらじゅうにゴロゴロ転がっています。


さらに高校では、大学入試や就職試験で小論文を書く機会も増えることでしょう。しかし必要に迫られてから急ごしらえのノウハウを聞きかじったところで、一朝一夕に文章力が向上するほど作文は簡単なものでもありません。


とはいえ、ここ一番の勝負どころで読み手をうならせる上質な文章を編む能力は、論理的な添削と根気強い修正の作業を繰り返しをしていけば、確実に向上します。書き手の語彙力による表現の深みにはどうしても差が出てしまいますが、とりあえず読めるレベルの文章という目標程度ならば、訓練次第で誰でも書けるようになります。


たとえば1つの文章の中に主語・述語の組は2つまでとか修飾語はできるだけ被修飾語と離さず近い位置に配置するなどと明確な文法基準を示し、それを生徒自身が意識的に表現へ反映できるようになるまで、テーマを変えて何度も添削と再提出を繰り返します。だいたい5~6回も繰り返せば上達の兆しが見えてきます。


高校入試では、国語の試験時間40分という制限時間の中で、生徒たちは漢字・古典の読解・論説文の読解・小説の読解・作文を全てこなすという、非常に厳しい時間のやりくりを迫られます。そのため作文の採点基準は、話題やテーマ性はそれほど重視されておらず、正しい日本語文法に基づいているか」「誤字や脱字はないか」「問題の指示を守った解答になっているかという基本的な作法を重視されます。文法を整えるだけで、作文は得点源として十分期待できます。


だから、作文はセンスではないというのが私の考えです。


☝️論理的な添削

☝️根気強い修正作業

☝️正しい日本語文法


この3つが揃えば、初歩的な作文はとりあえず大丈夫。それをクリアしたら、次は小論文は志望理由書の本格的な推敲へとステップアップしていきましょう。国語が苦手だからといって、作文をセンスの問題で片付けないようにしたいですね。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。🙏🐺


寺子屋リンクス 松村


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