前回からだいぶ期間が空いてしまったが、寺子屋が塾生全員に守ってもらっている「王道の勉強習慣」を、もう少し深く掘り下げていくことにする。
1.教科書読み
たとえば英語の場合、教科書準拠ワークの問題は、当然ながら教科書本文で使われている文法や単語で構成されている。つまり、教科書の内容をある程度飲み込んだ状態で取り組むように設計されている。
ところが、多くの(おそらく半数以上の)子が、習ったところの単語もまともに読めない、本文の内容も何も覚えていないという状態でワークに着手する。いったい学校で何をやっているのかというツッコミも否めないが、それはひとまず置いておくとして、とにかくこれでは順序があべこべである。そんな状態でワークに取り組んだって、知らない表現や単語ばかりなのだから、ただ赤ペンで答えを写すだけになってしまうだけだ。まずはこの取り組む手順を適正な順序に戻さなければ始まらない。
「教科書本文の内容を把握してからワークに着手する」、これがいちばん最初である。英語だけでなく国語もそうだし、文章による説明が多い社会科なんかも同様である。数学なら、教科書の例題や練習問題を解けない状態ではワークは進められない。
このように、まずは自分で教科書を開くことから始めない限り、自分で勉強する力は育たない。
2.問題演習
教科書の内容をあらかた把握したらいよいよワークの演習だが、ここで「自分の頭で解いてもらう」ことをルールとしている。
そんなの当たり前じゃないですか。
いやいや、ところがどっこい、そうでもない。多くの中学生のワークの取り組みのレベルは、大人が思っている以上に低い。覚えていない内容があれば、教科書を開いて答えを拾い写して、答え合わせをするときには「できた」という証のマルをつけてしまう。
そんなのは全然マルなんかじゃないでしょう。自分の頭を経由していないのだから当然である。
テストで試されているのは、自分の頭からのアウトプットなのだ。教科書持ち込みOKのテストなんて、大学でもない限り、普通はあり得ない。
だから普段のワークを解くときから、自分の頭にストックした知識の中からアウトプットするのが約束。もし覚えていなければ、後で教科書に戻って読み直したり、質問したりすればよいだけなのだから。
3.丸付け & 4.マーク
寺子屋は答え合わせにもうるさい。丸付けひとつにもちゃんと意味があるからだ。
そもそも、なぜ丸付けを行うのか。これは生徒サイドと指導者サイドの両方に意義があるが、生徒サイドに限っていえば、
「出来ている箇所と出来ていない箇所の仕分けをするため」
これに尽きる。そして、出来なかった問題には蛍光ペンでマークをつける。これが後から解き直すときの目印になるし、間違うたびにマークを増やしていくことで、その数で苦手の度合いが一目で分かる。
(次回に続く)
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