塾に通って成績が上がるとは限らない。これは家庭教師も同様である。
集団講義には集団講義の良さが、マンツーマンにはマンツーマンの良さがそれぞれあるが、そのような表面的な指導形式が何であれ、全員が全員結果を出せているわけではないという現実がある。上がらない子は、本当に1年以上鳴かず飛ばずの低空飛行を続ける。保護者には「このまま通わせて意味があるのか?」という疑念が頭をもたげてくる。上がらないならいっそ辞めてしまえと言いたくなる。
なぜそのようなことが起こるのか。
習慣とメンタルが変わらないからである。
学力の向上の根源は、生徒自身の習慣とメンタルの向上に他ならない。入塾の段階で「自分は変わるんだ!頑張るんだ!」と一定の覚悟を持って決断し、その後も意識的に工夫しながら勉強を続けていかなければ、すぐにマンネリ化して成長が止まってしまう。そういうものだ。
あるいは講師が、そのような意識づけを刺激出来ていないという可能性もある。
なにせ相手は小中学生である。理性と感情の狭間で揺れる時期に、誰の助けも借りず一人で研鑽を積んでいける子など、100人に1人もいないはずだ。
だからこそ、講師の腕の見せ所はそこにあるように思う。ただべらべらと講義して知識を披露していれば務まるような楽な仕事じゃない。時には生徒にウザいという顔をされながら、生徒のよくない勉強習慣や怠惰な思考を変革すべく体当たりしていく気概がなければ、とてもとても結果を出せない。少なくとも私はそういうスタンスでやっている。
それゆえ、初対面の子どもから見た私の第一印象は、時に「怖い」と映るときもあるらしい。怠惰な勉強習慣にどっぷり浸かってしまった子ほど、現状の甘々な取り組みや心構えにじゃんじゃんメスを入れられるので、それを立て続けに暴かれることでビビってしまうのだろう。
しかし私だっていつも怒っているわけではない。というかあまり怒らない。(嘘くさいかもしれないが)そもそも私が生徒に出す指示は全て「あるルール」にもとづいて為されているので、その「ルール」さえ理解してちゃんと実践していれば、叱ることもなくなるのである。
そのルールを「王道の勉強習慣」という。
我流の勉強により染みついた無意味な勉強「風」の作業を軌道修正し、少しでも早く意味のある学習行動を身につけてもらうため、塾生としてあるべき行動規範をマニュアル化して示したものである。
(次回に続く)
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