書店で買える教材・塾で手に入る教材(1)

ちょっと教材の話をしましょう。

書店に行けば、小中高の様々な参考書や問題集などの学習教材がズラリと並んでいます。

三沢市内で学習教材の品揃えが比較的多めな書店は、


好文堂書店


ちょっと遠くへ足を伸ばせるなら、


カネイリ(イオンモール下田内)

伊吉書院(八食センター隣)

大七書店(十和田市稲生町)


あたりの書店に行けば、教材のラインナップも豊富で楽しく選ぶことができます。


一方で、書店では手に入らず塾のみが仕入れることができる、塾用教材というのもあります。以下は同じ「文理」という出版社が発行している中1数学の教科書対応教材ですが、左は書店で手に入るもの、右は塾用のものです。

これら市販の教材と塾用の教材では、どちらを使った方がより成績を上げやすいのでしょうか?

やはり、市販のものより塾で使う教材の方が優秀だから、それらの活用を前提に塾通いをした方がよいのでしょうか。ここでは対象を中学生向けの教材に絞って考えてみることにしましょう。


 

「うまく活用できればどちらでも・・・」


いきなり身もふたもない結論ですが、端的に言うならそんな感じです。しかし、完全に同じというわけではありません。以下に、私が感じる市販教材と塾用教材との違いを挙げておきます。データを取ったわけではないので、あくまで私個人のイメージである点はご容赦下さい。

・市販教材

問題数:少なめ~そこそこ困らない量。薄い。

レベル:広く浅く散りばめられている印象。

その他:解答解説は簡潔に抑えられているものが多い。


市販のものの超低学力層向けの教材には「本当にとってもわかりやすい基本の基本」のようなコンセプトの教材もありますが、たいてい演習量が圧倒的に不足しているので、それを解いただけでは成績向上は見込めません。そのような教材は、勉強に対する抵抗感を払拭するための「はじめの一歩」と割り切って活用するとよさそうです。平均層向けの教材は、ごくごく標準的な必答問題がバランス良く収録されています。たまにチャレンジ問題と称して、階段を一気に2段飛ばしたような応用問題がポツンと出たりしますが、紙面の都合でそれもご愛嬌といったところでしょうか。


・塾用教材

問題数:多い。厚い。

レベル:学力層に合わせて絞られている。

その他:解答解説は手厚いか、答えのみ(解説なし)かのいずれか。


塾用教材は、とにかく問題量が豊富なものが多いです。そのぶん厚みも重さも増えるのですが、市販の教材が「1→2→3」という直線コースのコンパクトな問題構成であるのに対して、塾教材は

「1・1→2・2→3・3→また戻って1→2→3」のように類似の問題を繰り返すことを意識した構成になっています。教材によっては解答冊子に答えのみで解説が一切ないものもありますが、そのような教材はたいてい同じレベルの反復に特化した仕様であることが多く、また万が一困ったときにも講師が解説に入ることもできますので、不都合が生じる場面はほとんどないはずです。


市販教材と塾用教材との違いは、市販薬と処方薬との違いにたとえるとわかりやすいかもしれません。


「医療用医薬品の第一の目的は、病気に有効であること、つまりよく効くことです。そのため、使われる有効成分の種類も多く、効き目を強くしてあります。・・・(中略)・・・・さまざまな病気や症状の治療に対応できるよう、非常に多くのくすりがあるので、医師がそれぞれの患者さんの症状に合わせて、くすりを選ぶことができます」


「一方の一般用医薬品の場合は、第一に安全性が重視されています。・・・(中略)・・・そのため、くすりの有効成分の含有量は、医療用医薬品に比べると少なめになっているものが多く、病気の初期や軽症の段階で使用するようつくられています。また、患者さん自身や家族の方が病気の症状を判断する場合が多いので、一般用医薬品はあらかじめできるだけ多くの症状に対応できるようにつくられているものが多くなっています」


※いずれも「製薬協」ウェブサイトより引用

https://www.jpma.or.jp/about_medicine/guide/med_qa/q15.html


教材もまたしかり。それぞれにそれぞれの使いどころがあるのですから、


・適切な問題を

・適切なタイミングで

・適切な使い方のもと


うまく活用することができれば、学習効果はあります。書店に行って自分で選ぶにしろ、塾などの専門職に処方してもらうにしろ、学習教材は「用法・用量を正しく守ってお使い下さい」。


 

ただし、教材とはあくまで道具のひとつに過ぎません。


これらの教材が中学生を対象としている前提で話をするなら、「何を使うか」よりも「どのように使うか」に比重の大部分を置いて子どもの勉強を観察していく必要があります。教材の使い方の重要さに比べれば、教材そのものののつくりの差は、わりと些細な問題であるというのが私の率直な意見です。子どもに持たせた教材が何であろうと、使い方が悪ければその効能を十分に引き出すことはできません。それどころか、変な使い方のまま教材を増やすことで「表面上だけこなす」姿勢が定着してしまうおそれもあります。


正しい教材の活用のしかたを心得ているなら、ぶっちゃけ追加の教材を別途買わなくとも、学校のワークをしっかり掘り下げするだけでも標準的な学力は十分身につくようになっているはずです。それほど学校のワークは優れた教材が多いのです。


追加教材は、「何を使うか」ではなく、「どのように使うか」で価値が変わる


さて次回は、小中高の年齢別に見た教材の活用の仕方についてお話する予定です。

今日はこのへんで。🐺👋



寺子屋リンクス塾長 松村

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