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応用問題との向き合い方と過去問について(3)

最終更新: 6月23日

(前回の記事はこちらから)


ミハジでもハジキでも、あるいは他の裏技にしても何でも、とにかく答えを導き出せているなら、それでOKと考える保護者(とその子自身)もいるかもしれない。とにかく点数は取れているのだから「基本は出来ている」のだと。たとえ難しそうな文章問題が解けなくても、「まあ、基本問題は出来ているから大丈夫」と思って大目に見るかもしれない。


それに対して私の場合は、公式めいたものにぶち込みマシンになっている時点で、単位量の概念を理解していないとして「基本が出来ていません」と判断する。先のことを考えれば、全然大丈夫なんかではない。とりあえず答えを出せればいいってもんじゃないのだ。


単位量の概念は、中学校で学ぶ多くの学習内容に根を張っている。数学では1年生の比例や2年生の一次関数、理科では密度や圧力や地震波の速度など。また社会科のグラフ資料を読み取るにも、人口密度や一人当たりのGDPなども単位量の概念である。その恐るべき重要性をこれ見よがしに主張することもなく、単位量は平然と、当たり前のように日常の中に自然と溶け込んでいるのだ。


ひとつ理解すれば全てを理解できる(準備が整った)状態が、「基本が出来ている状態」である。

公式の暗唱ができるだけでは、他分野への応用が利かない。【道のり÷時間】を暗唱できたところで、単位量を使った他の分野でまた新たな暗記する羽目になる未来を考えれば、こちらとしては「出来る」とは認められないのだ。それゆえ基本ができているかどうかの判断は、教科横断的な視点と学年縦断的な視点の両方を必要とするため、専門的な仕事といえるかもしれない。


本音を打ち明けますと、実は私を含め学習支援業に携わる者たちにとって、学習相談を受けるに至るまでの多くの保護者の初動の遅さは、毎度の悩みの種だったりします。こちらも「完全に駄目になる前に早めのご相談を!」と常々啓蒙してはいるつもりなのですが、そもそも「基本が出来る」ことに対する判断基準が根本的に食い違っているので、問い合わせを受ける頃には、既にリカバリーの限界が見えしまっていることも多いのです。


今一度お願いします。

お子様の成績が完全に落ちる前に、可能な限り早くご相談下さい。


時間が経てば経つほど、取り戻せない領域が増えていきます。できることなら、学べる時期にたくさんの教養を身につけ、「気付きの種」を自分の中にたくさん蒔いた状態で、いつか社会に飛び出してほしいと思います。


(次回へ続く)


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