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応用問題との向き合い方と過去問について(1)

学習相談を受けていると、「うちの子は基本は出来るんですけど、応用になると全然駄目で~」という話をよくいただく。


ここで言われる基本とは、比較的短時間で終わる一問一答型の問題を指し、応用というのは、文章問題や記述を必要とする比較的熟考させるタイプの問題を指すのだろうと思っている。

さらに言えば、前者は「簡単だからでき」て、後者は「難しいからできない」、という漠然とした印象を持たれている気もする。


要するに先の発言を言い換えるなら、「うちの子は簡単な問題ならできるが、難しい問題はできない」ということを言いたいではないかと、受け取る側の私としては思っている。



ところが、私の目から見る限り、そのようにして問い合せをしてきたご家庭で、本当に基本が出来ていて応用だけができないというケースはほとんどない。たいていの成績が伸び悩んでいる子は、そもそも基本のキの部分から理解できていないのが現実なのだ。


したがって、「基本は出来ている」の言葉を鵜呑みにして、そのような子にいきなり応用問題の練習をさせたとしても、目立った向上はない。それどころか余計に混乱させる元になる。そんなとき、こちらとしては基本からやり直しが必要であること、また芽が出るまでには相応の時間がかかることを正直にお伝えした上で、絡まった紐をひとつひとつ解くように学習指導を行っていくことになる。


なぜ、このように保護者と指導者で認識が食い違うのだろうか。

これはテストの点数にどれだけ信頼を置いているかで変わってくると思う。

もしあなたのお子様が、テストの一問一答問題で「そこそこの」点数が取れているのを見れば、あなたも「とりあえず基本は出来ているな」と判断するのではないのだろうか。とりあえず答えは出せているようだし、点数も半分以上取れているんだから、大丈夫だろう……そう思うのは当然といえば当然だ。だが、本当にそうなのだろうか。


(次回へ続く)


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