怪しいとは失礼な!!
寺子屋を知らない人が思いそうなことをタイトルにしてみましたが、こちら断じて怪しい会ではございません。いちおうそれなりの年数続けている、塾長個人の社会貢献の一環でございます。
既に告知している通り、12月25日のクリスマスの日、宿題始末会を開催します。個人でこのような学習会を開催するのは、実に4年ぶりになるでしょうか。
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*****目次*****
1.宿題始末会とは何か
2.宿題始末会の歴史
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1.宿題始末会とは何か
宿題始末会は、その名の通り「宿題」を年内に「始末」することを目標に掲げた学習会です。とはいえ、想定される宿題の量と年内の休み日数を考えると、年内に全ての宿題を片付けることはかなり難易度の高いことです。「じゃあ企画倒れかよ!」と思わないでいただきたい。それはそれで構わないのです。本当の意義は、別の所にあるのですから。
大切なのは実際に年内に終わるかどうかよりも、要は子どもたちが「その気」になって、学習会が終わった後も一人で宿題を進められるモチベーションが芽生え、心にエンジンを掛けてくれることが最大の意義だと考えています。事実、これまでの学習会に参加してくれた子どもたちの多くが、アンケートにて「参加して良かった。残りの宿題も頑張りたい」などといった感想を書き残してくれています。
多くの子は、宿題に取りかかるまでの腰が重いでしょう。なんとなくやる気が出なくてなかなか宿題を始めるキッカケを掴めないというのは、別段珍しい心理ではありません。私もそのタイプでしたから。
しかし、これはちょうど先日の記事でも書いたことですが、やる気というのは行動に先立つ燃料として存在するのではなくて、一度何らかのキッカケを与えられて走り始めたら、あとから自然とついてくる、良い意味での惰性の副産物なのです。やる気が出るのを待つのではなく、まずは形からでも始めてみることで変わっていく気持ちがあるはずです。宿題始末会が、そのキッカケ作りとしての役割を引き受けます。
おそらく参加して損はさせない会になると思いますので、小4~小6のお子様をもつ保護者様は、ぜひお申込下さい。小さな教室ですので、一度の収容人数にも限界があります。ご検討中の方はお早めに。
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(↓ここから先はお暇があればお読み下さい↓)
2.宿題始末会の歴史
歴史というのは大げさでした。申し訳ございません。しかし沿革というと堅苦しいし、「あゆみ」という表現は、言いたいことは分かるが今ひとつピンと来ない。日本語というのは実に難しいです。
「リンクス」の屋号で事業をスタートした始めの年から、塾長の松村は夏休みと冬休みには毎シーズン、子供たちの宿題支援を行ってきました。もう6年になります。しかし、うちはどこか大手の傘下ではなく完全個人で立ち上げた事業なので、当たり前ながら知名度も実績も何もないところからのスタートでした。そのため宿題始末会は、とにかく何でもいいから認知度を上げるための、半ばヤケッパチで始めた企画だったのです。もっとも、はじめは「宿題始末会」という名前ではなく別の名前でしたが。
しかも当初は教室ではなく家庭教師として始めたから、営業範囲を広く見積もらなければなりませんでした。三沢市だけでなく、おいらせ町、六戸町、東北町、十和田市を巡業し、それぞれの街の公共施設の会議室を会場として借りて開催しました。
もちろん、黙って待ちに徹していても申込なんて来るはずがありません。その頃は仕事も暇だったこともあり、各市町の飲食店やクリニックや美容室などに飛込み営業を仕掛け、始末会の告知ポスターを貼らせていただけないか、1件1件お願いして回りました。我ながらずいぶん度胸のあることをしたもんです。このご時世に飛び込み営業だなんて……
このように広報活動が大変なことに加え、もともと泡沫の事業であるリンクスの屋号の認知拡大を第一の目的に始めたこともあり、「もし契約につながらないようなら辞めてしまおう」と当初は考えていました。
ところがどっこい、送迎に来た保護者と報告がてら会話していると、思いのほか感謝されることが多く、色々話しているうちに「まあ……こんな形での社会貢献もあるのかな」と思い直すことに。私が事業を続けられる間は、可能な限り毎年開催しようと決めました。
2年目の始末会の最中、たまたまそこに居合わせた市の教育委員会の担当者の目にこの会の存在が留まり、声を掛けられました。「このような学習会を市の事業としてやりたいと考えているので、そこで講師をやってもらえないか」と交渉を受け、「まぁ……これも社会貢献のつもりで」と、これを快諾。以降、個人としてではなく市主催の「宿題おたすけ塾」の講師として、毎年夏と冬の年2回、三沢市内の子どもたちの宿題を手助けしてきたのでした。
手前味噌な話ですが、この市の学習会はたいへん評判が良かったようです。担当者いわく、「人気の講座なのですぐに申込枠が埋まってしまって参加できない子が発生する」のだと聞いています。子供たちのアンケートには、「最初は気乗りしなかったけど、いざやり始めたら集中できた」という意見が多くありました。「絶対にまた参加したいです」という嬉しい感想も。
大量の宿題という大きな試練を前にした子どもたちを、学習会への参加をキッカケに、宿題に対して前向きな気持ちで送り出すことができたのを見ていると、やはりこのような企画は意義のあることだと実感します。また、ほぼ「夜のお仕事」と言える勤務体系柄どうしても世間から引きこもりがちな塾講師として、広く地域の社会活動を手がける機会を持てることは、私自身にとっても大きな財産であると感じています。
その後、新型コロナウイルスの影響により会の規模を縮小せざるを得なくなったことなど、諸々の事情から「そろそろ個人での活動を再開しようか」と考えた末、市の委託講師を降板することを申し出、今回の冬からは寺子屋リンクスの名を掲げて個人での「宿題始末会」を再開する次第となりました。
移転してまだ1年経過していないため、現教室における開催はこれが初となりますが、今後の参加希望者数の動向や地域への認知次第では、そのうち新しい企画も考えていくつもりです。1泊2日の合宿形式での「宿題始末会」なんかも面白そうですね。感染症がひととおり収束し、協力者の目処が立つなど諸々の条件が整えば、いつかは開催してみたいです。
いつか、
というのはいつになるのかは分かりませんが、その日が来るよう、地道に努力を続けてこの教室を守っていくことにします。どうか応援して下されば幸いです。
■□■□ 寺子屋リンクス ■□■□
青森県三沢市美野原一丁目10-15
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